バーチャルファイルシステムはあなたのPCの既存のファイル構造 (c:\,
e:\, h:\, とサブディレクトリなど)を、FTPユーザーにどのような形で見せるか設定できます。unixシステムのマッピングとリンクに似ていますが、RaidenFTPDはFTP内でユーザーにはわからない形で行われます。
VFSを設定する
RaidenFTPDのセットアップメニューからバーチャルファイルシステムを出します。
始めにあなたのFTPDのルートディレクトリを「物理的なパス」にタイプするか、参照して入力してください。次に「仮想的なパス」にマウントポイントを入れます
(通常は/ がルートマウントポイントです)。 適切なディレクトリのプロパティを設定し、「追加」を押します。ここでユーザーのアクセスに必要なディレクトリを全て追加します。読み取り、書き込み、実行のプロパティには特別に注意を払って設定してください。保存して終了します。
VFSを変更する
RaidenFTPDはバーチャルファイルシステムを*.vfsに保存します。ほとんどのテキストエディタでも編集できます。
VFSファイルの設定項目:
physicalpath|virtualpath|owner|group|permission_mode|recursive|quotamb|speedlim|ulspeed|dlspeed|dupecheck|nostat|nositewho|freedl
説明:
physicalpath:
PC上の実際のパスです。ドライブ文字 (例. c:), ディレクトリ名 (例. c:\temp), またはネットワークマシン上の共有ディレクトリを指定できます。(UNC)
(例. \\ANTHLON800\HDD01). |
virtualpath:
FTPサーバー上の仮想パスです。(例. /, /tmp, /mount/cdrom0, /mount/cdrom1) 例にあるように必ず/がパスの前に無ければなりません。"tmp"や"mount/cdrom1"などは無効なパス名です。バーチャルパス名はバーチャルファイルシステムのルートマウントポイント内の空のディレクトリ名と同じ物でなければなりません。VFSでc:\tempを
/ (ルートディレクトリ) に割り当てている場合で、 D:\tempを/tmpにマウントしたい時にはc:\tempの下に"tmp"と言う空のディレクトリを作る必要があります。(c:\temp\tmpを作ります) |
owner:
32文字以内の英字です。存在するユーザーである必要はありません。(例. root) 特定の状況では変数値としても使えます。 |
group:
32文字以内の英字です。 存在するユーザーである必要はありません。 (例. mygroup) 特定の状況では変数値としても使えます。 |
permission_mode:
3字の数字です。それぞれの数字は0から7まで割り当てられます。unixのchmodと同様です(例. 700, 750, 777)
。この設定がよくわからない方は、GUIエディタのRaidenWiz.EXEをお使いになるかchmodについてのマニュアルの項目を参照してください。 |
recursive:
1文字です。有効にするためにはrにする必要があります。 |
quotamb: この仮想パスに割り当てられた容量
(MB メガバイト) |
speedlim: 1と設定するとこの仮想パスで速度制限を有効にします。 |
ulspeed: アップロードの許容最大速度
kb/s |
dlspeed: ダウンロードの許容最大速度
kb/s |
dupecheck: この仮想パスで既存ファイルとの重複チェックを有効にします。 |
nostat: この仮想パスではアップロード/ダウンロードの統計を集計しません。 |
freedl: この仮想パスのファイルはクレジット無しでもダウンロードできます。 |
|
VFS 凡例
h:|/UNIVERSAL/SONY-48X|root|mygroup|550|r
d:\_Vftpd_Root|/|root|mygroup|775|r
始めのマウントポイントを有効にするためには次の空のディレクトリをハードドライブに作成する必要があります。
d:\_Vftpd_Root\UNIVERSAL (ftpdのルートの
/ に割り当てます)
d:\_Vftpd_Root\UNIVERSAL\SONY-48X (/UNIVERSAL/SONY-48Xに割り当てます) |